円座抄

句集「羽音」

 麻香田みあ さんが第一句集「羽音」を刊行されました。
立秋をすぎても、まだまだ、危険な暑さの続く八月の初めに、この句集は届きました。          (平成三十年八月 ふらんす堂)
句集「羽音」_d0384651_19465528.jpg
武藤主宰の序文からの抜粋が、一句とともに句集の帯となっています。
「 八月や胸をつらぬく放射線 」円座第四十号の特別作品十句の巻頭句。
この句は主宰の胸をもつらぬいたとのこと。序文の最後に、主宰はこう記しています。
「麻香田みあさんは強い人だと思う。みあさんは『私は俳句の神様には愛されなかったが、俳句を愛している。片思いでも愛するものがあることはとても幸せだと思っている』強いみあさんは、俳句の神様にきっと愛されていると、私は確信しているのだ。」
句集「羽音」_d0384651_19470362.jpg
句集名の「羽音」は「 白鳥の大きな羽音日暮来る 」によると思います。
大きくて、ゆったりと、けれど力強い白鳥の羽音。こんな羽音をたてて、飛び立ちたいものだ思いました。
「 月皓と帰るべきとき近づきぬ 」 月の輝きの最も美しいときが、帰るべきときとは、かぐや姫のおとぎ話を思い出しました。そして、思いはかぐや姫の哀しみへと……。

まだ、一読しただけです。これからゆっくりと読ませていただきます。

by enza-hoshitsuzuri | 2018-08-12 20:36 | 会員の句集 | Comments(2)
Commented by 人生いろいろ at 2018-08-13 18:35 x
「卒業証書空気を芯に巻いてある」これぞ麻香田みあさんの真骨頂と感じ入っています。素晴らしい句集ですね。
Commented at 2018-08-17 15:47
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